ウイルス感染は、空気の乾燥に大きく関係があります。
ウイルスは、水分を含んでおり乾燥した空気にさらされると水分が蒸発します。
すると、ウイルスは軽くなって活発に浮遊できるようになります。
疲れやストレス、疾患の有る弱った身体は抵抗力が下がり、ウイルスが体内への侵入するのはとても容易となります。
特に抵抗力が弱い子ども、高齢者は感染しやいため予防を徹底する必要があります。

ウイルス感染経路

ウイルスや細菌は、さまざまな経路から私たちの口や鼻からのど(気道の粘膜)
に入り込んで体の中に進入します。主な感染経路をご紹介します。

接触感染:

皮膚や粘膜の直接的な接触、または医療従事者の手や医療器具、その他手すりやタオルなどのような物体の表面を介しての間接的な接触により、病原体が付着することで感染することです。

経口感染:

ウイルスや細菌に汚染された食べ物を、生または十分に加熱しないで食べた場合や、感染した人が調理中に手指等を介して食品や水を汚染し、その汚染食品を食べたり飲んだりした場合に感染します。
糞便が手指を介して経口摂取される場合を特に糞口感染といいます。

飛沫感染:

ウイルスや細菌がせき、くしゃみなどにより、細かい唾液や気道分泌物につつまれて空気中に飛び出し、約1mの範囲で人に感染させることです。

空気感染:

ウイルスや細菌が空気中に飛び出し、 1m 以上超えて人に感染させることです。

感染症の主な種類

  1. 風邪症候群症状は発熱、鼻水、関、頭痛等です。
  2. RS ウィルス風邪のような発熱、鼻水の症状で、区別がつき難く、重症化すると肺炎や無呼吸発作などの合併症を引き起こします。
  3. インフルエンザ種類は A 型、 B 型、 C 型が有り、流行するのは A 型、 B 型で、症状は急な発熱、頭痛、悪寒、関節痛等です。
  4. ノロウイルス冬に発症する食中毒で、症状は嘔吐、下痢、脱水など急逝胃腸炎を起こします。

ウイルスは消毒耐性が違うので一般的によくいわれるアルコール消毒や煮沸が効くとは限らず、アルコール消毒と合わせて何か別の消毒をすれば効くウイルスも有れば、そもそもアルコール消毒では効かないウイルスも有るということです。

ウイルスにはどのように予防・対策をすればいいのでしょうか?

◆乾燥対策をしよう!

ウイルスは、湿度 40%を下回ると浮遊しやすくなります。逆に 60%を超えると結露などが発生してカビなどの発生に繋がります。そのため、湿度 40~60%になるとウイルスが浮遊しにくくなることで感染しにくくなるため、超音波加湿器などを使用して、湿度を維持しましょう。

◆手洗い、うがい、マスク、を徹底しよう!

<手洗い>

30 秒を目途に洗いましょう!
洗い残しがないように親指、指先、指と指の間、しわ、手首までしっかり洗います。

<マスク>

感染症予防には、織布製である立体型マスクやカップ型マスクがおススメです。
安くてよくみる平型マスクは、フィルターとしての機能は低いといわれており、しっかり予防したい方にはおススメしません。

●正しいつけ方

  1. マスクをつける際は、必ず手を洗ってからつけましょう。
  2. マスクの裏表上下を確認しましょう。メーカーによってはわかりやすく記載したりしますが、わからない場合はゴム紐がついている方が、 裏が多いです。また鼻回りにフィットするように芯が入っている方が上となります。
  3. 鼻から顎までしっかり覆いましょう。

●正しい廃棄・外し方

  1. フィルター部分をさわらないようにしましょう。ウイルスが付着している可能性が高いので、ゴム紐部分を持って外します。
  2. 蓋つきのごみ箱に捨てましょう。蓋がない場合には、ビニール袋などで口を閉じてから廃棄することがおススメです。

<うがい>

最低3回はしましょう!

うがいをする際には上を向きのどの奥まで届くように 15 秒程度かけてうがいをします。
※常備しているコップはこまめに洗って清潔なものを使用してください。

◆繁殖抑制をしよう!

感染経路を断つためにテーブルやキッチン、ドアノブ、電気のスイッチ等よく触る場所は、こまめに除菌剤やアルコール等を使用し、枕カバーやシーツ・タオルも毎日交換しましょう。
また、トイレはウイルスが飛散しやすく、感染経路の1つとしてあげられている場所です。厚生労働省のノロウイルス対策に関する資料でも、ノロウイルスの感染経路の起点はトイレとなっています。

コロナウイルスとは

「新型コロナウイルス(SARS-CoV2)」はコロナウイルスのひとつです。コロナウイルスには、一般の風邪の原因となるウイルスや、「重症急性呼吸器症候群(SARS)」や 2012 年以降発生している「中東呼吸器症候群(MERS)」ウイルスが含まれます。

ウイルスにはいくつか種類があり、コロナウイルスは遺伝情報として RNA をもつ RNA ウイルスの一種(一本鎖 RNA ウイルス)で、粒子の一番外側に「エンベロープ」という脂質からできた二重の膜を持っています。自分自身で増えることはできませんが、粘膜などの細胞に付着して入り込んで増えることができます。
ウイルスは粘膜に入り込むことはできますが、健康な皮膚には入り込むことができず表面に付着するだけと言われています。物の表面についたウイルスは時間がたてば壊れてしまいます。ただし、付着する物の種類によっては 24 時間~72 時間くらい感染する力をもつと言われています。お部屋・事務所の家具類、電気製品、事務用機器、車内等手の触れる箇所の除菌対策を除菌剤やアルコールで確りと行う事が重要です。

手洗いは、たとえ流水だけであったとしても、ウイルスを流すことができるため有効ですし、石けんを使った手洗いはコロナウイルスの膜を壊すことができるので、更に有効です。手洗いの際は、指先、指の間、手首、手のしわ等に汚れが残りやすいといわれていますので、これらの部位は特に念入りに洗うことが重要です。また、流水と石けんでの手洗いができない時は、手指消毒用アルコールも同様に脂肪の膜を壊すことによって感染力を失わせることができます。

2020年7月現在、人に感染するコロナウイルスは7種類が知られており、うち4種類は、上気道(鼻、口、咽頭)に感染する普通の風邪ウイルスです。残りの3種(SARS-CoV、MERS-CoV、SARS-CoV-2:2019年新型コロナウイルス)は、いずれもpostive-strand RNAをゲノムに持つβ-コロナウイルスですが、下気道(気管、気管支、肺)に感染して、極めて重篤な症状を起こす場合があります。
さて、この3種のウイルス感染では、肺で過剰炎症が起こり、多臓器不全に至って死亡するケースが報告されています。 このとき、免疫細胞がウイルスと戦うために作るサイトカインが、制御不能となって放出され続ける「サイトカインストーム」が起こり、自分の細胞まで傷づけてしまう現象が起こっています。

新型コロナウイルスの患者が重症化するメカニズムとして、感染による炎症の広がりに伴い、免疫の働きを高めるサイトカインが“暴走”を起こし、正常な細胞も攻撃して、かえって炎症が広がり重篤化する可能性が推定されています。

★サイトカインストーム(免疫暴走)「Cytokine Storm」
サイトカインとは、細胞から放出される伝達物質で、感染した際に放出され、体中の細胞に感染による炎症等を抑える命令を伝達するなど、多くの種類のサイトカインがあります。体内に侵入した細菌やウイルスをやっつけようとするあまりサイトカインが過剰に反応し、まるで暴走するようにみえるのでサイトカインストームと呼ばれています。

免疫とは、細菌やウイルスなど外から侵入してくるものや、体内で発生する死細胞やガン細胞などから身を守る体内の自己防護機能のことです。自然免疫が活発に機能している人は、たとえ新型ウイルスに感染しても、回復が早いのです。
自然免疫を活性化する物質としては、乳酸菌のペプチドグリカン、キノコや酵母のβグルカン、グラム陰性細菌のLPSがあります。これらの成分はいずれも、自然免疫担当細胞であるマクロファージを活性化します。マクロファージはウイルスが感染してしまった細胞を食べて処理してくれます。ペプチドグリカン、βグルカン、LPSのうち、特にLPSは抗ウイルス因子(インターフェロンβなど)を誘導するシグナルを活性化します。従って、LPSを多く含む食品を普段から摂取することが、免疫力を高めることとなり、また感染した場合でも回復を早めることになります。

★マクロファージ「Macrophage」
マクロファージは、直径15~20μmの比較的大きな細胞で、全身の組織に広く分布しており、自然免疫(生まれつき持っている防御機構)において重要な役割を担っています。 この細胞は、体内に侵入した細菌などの異物を食べる能力に優れており、食べた細菌を消化・殺菌することで、細菌感染を防いでいます。

新型コロナウイルスは、感染力が高く、中国武漢型とイタリア、アメリカ型から変異を繰返し、新たなエピセンターが発生しているいる可能性が有ります。
日頃から生活習慣に気を付けて適度な運動、睡眠を取り免疫力を高める事が重要です。

★エピセンター「Epicenter」
輸入感染のウイルスが変異し、その変異したウイルスの発生源。

★スーパー・スプレッダー「Super-Spreader」
感染症を引き起こす病原体に感染したホストのうち、通常考えられる以上の二次感染例を引き起こす者。

★クラスター「Cluster」
小規模な集団感染や、それによってできた感染者の集団。

うがい、手洗い、触れる物の除菌を確り習慣!

<発売元>
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